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Googleの検索結果ページが充実する一方でクリックされる割合は低下している

by Benjamin Dada

知らなかった有名人の名前をGoogleで調べると、名前と職業、生年月日や生誕地、すでに亡くなっている場合は死んだ日や場所、さらに受賞歴や家族の情報などを集めたナレッジグラフカードが表示されます。人名以外でもいろいろな情報がまとまっていますが、この充実ぶりの一方で、検索結果に表示されたページのクリック率は低下していることがわかりました。

Less than Half of Google Searches Now Result in a Click | SparkToro
https://sparktoro.com/blog/less-than-half-of-google-searches-now-result-in-a-click/


この事実を指摘したのは、SEO・マーケティング事業を手がけるSparkToroのランド・フィッシュキン氏。データは、フィッシュキン氏が前の会社のMozでも信頼して利用していたというJumpshotのものです。

Googleの検索結果ページからのユーザー移動が減少している件はアメリカの議会でも問題として取り上げられています。デイビッド・シシリーニ下院議員はGoogleのアダム・コーエン氏に対して、「2004年にラリー・ペイジ氏は『Googleを使って素早く必要な情報を見つけ、Googleから検索結果のページへと移動して欲しい』と語っていますが、これはGoogleの指針を正確に示していますか?」「アメリカでGoogle検索結果ページからGoogle以外のページへの移動が50%以下になっているのは本当ですか?」「2018年1月からSafariでのデフォルト検索エンジンにしてもらうために、Appleに200億ドル(約2兆円)を支払ったのは本当ですか?」という質問を用意し、「Yes」「No」のチェックボックスで回答を迫りました。


しかし、Googleはこの質問に「Yes/No」で回答しなかったため、失望したフィッシュキン氏はJumpshotでデータを集めて、実際にどうなっているかを示しました。フィッシュキン氏によると、2019年6月に数百万のPCとモバイル端末で行われた4000万件以上の検索において、検索結果がクリックされなかった事例は50.33%に上ったとのこと。


ここ3年の状況はPCとモバイルではやや異なり、PCでは変化はないものの、モバイルではオーガニック検索が20%減少し、一方で有料広告が3倍に増加、そして問題の「ゼロクリック検索」も大幅に増えているとのこと。

SEO業者であるフィッシュキン氏は対応策として「ゼロクリック検索から価値を得る方法を見つけること」「検索結果でクリック率の高いキーワードを探すこと」「YouTube・画像検索・マップ・AMP・ナレッジパネルなどGoogle独自のプロパティでコンテンツを最適化すること」を挙げています。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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